常栄寺雪舟庭
庭園は、今から約550年前、ここが大内政弘の母ゆかりの妙喜寺であったころに、政弘が雪舟に築庭させたものと伝えられ、1926年、国の史跡及び名勝に指定されています。 東・西・北の三方を林に囲まれた広大な庭です。本堂の正面には起状のある地形とともに枯山水の平庭が広がり、その奥の北側に豪壮な滝、間には大小2つの池を設け、中に鯉魚石(りぎょせき)、蓬菜石、鶴亀の岩島や舟石等を配しています。水と石に主体が置かれた雪舟の山水画そのままの名園として知られています。
ご利用案内
所在地 | 山口市宮野下2001-1(文化財指定面積:42,888.43㎥) |
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開園時間 | 夏期(4月〜10月)8:00〜17:00(入館は16:30まで) 冬期(11月〜3月)8:00〜16:30(入館は16:00まで) |
入園料 | 大人300円、中・高生200円、小学生以下無料 団体割引(20名以上の場合)大人270円、中高180円、小学生以下無料 |
休園日 | 年中無休 |
問合せ | 常栄寺 TEL:083-922-2272 |
雲谷庵跡
雪舟が明(中国)から帰国した後、1506年に没するまで創作活動を行ったと言われるアトリエです。 雪舟は大内氏の招きにより、30歳半ば頃山口に来て、1467年に遣明船に乗り中国に渡りました。帰国後も雲谷庵に住み作画活動を行い、数え年87歳のときにここ雲谷庵で没したといわれています。代表作「四季山水図(山水長巻)」もここで描かれたと言われています。 今の建物は明治17年に再建されたものです。庭からは国宝瑠璃光寺五重塔を眺めることもできます。
ご利用案内
所在地 | 山口市天花1-12-10 |
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入園料 | 無料 |
建物への入館 | 9:00〜17:00 |
問合せ | 山口市文化財保護課 TEL:083-920-4111 |
常徳寺庭園
常徳寺本堂の東側に池泉鑑賞式庭園があり、庭園中島の石組は小振りながら山形石、立石、積石等外形に優れた石材を選んで蓬莱山風に組まれています。 この庭園の作庭者は雪舟ではないかという伝承記録があり、一方では常徳寺の開創時期(1573~1591)と雪舟の生年(1420~1506)の隔絶から否定する記録(風土注進案)も残っています。 庭園正面の自然岩盤を主景とし、岩盤と立石を巧みに利用して溪谷風の滝石組を作り出すなど独特な作庭技法が評価され、国の名勝に指定されています。 また、景観構成が、雪舟画「秋冬山水図」の「冬景図」に似ていると指摘されています。
ご利用案内
所在地 | 山口市阿東蔵目喜1498 |
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善生寺庭園
雪舟の作庭と伝わる池泉鑑賞式庭園で、山口県指定名勝です。 庭園は池泉を中心として、南西側には、渓谷風の石組があり、ゆったりとした枯流れとなっています。東側の池尻に架かる自然板石は、懸石(かけいし)と呼ばれる独特の手法です。池泉の中央部には、井泉石組(せいせんいしぐみ)があり、湧水で常時池泉に水をたたえています。 発掘調査によって導水路や排水路などの遺構とともに、土師器(はじき)などの遺物が出土。これらにより、15世紀末頃に自然沼地を利用して作庭されたと考えられています。
ご利用案内
所在地 | 山口市古熊3-7-1 |
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香山公園
桜や梅、紅葉の名所としても知られており、国宝瑠璃光寺五重塔や、倒幕の密議が行われた露山堂や枕流亭など、様々な史跡を有しています。「日本の歴史公園百選」の1つにも選ばれています。 五重塔は毎日、日没から22:00までライトアップを実施。昼間とはひと味違った雰囲気がお楽しみいただけます。 園内にある雪舟の胸像の辺りから、雲谷庵を見ることができます。
ご利用案内
所在地 | 山口市香山町7-1 |
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入園料 | 無料(瑠璃光寺資料館のみ有料) |
休園日 | 年中無休 |
問合せ | 香山公園前観光案内所 TEL:083-934-6630 |